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2009年7月

SFファン交流会J・G・バラード追悼企画のレポートが

 予定が合わなくて行けなかった企画。詳しいレポートがspeculativejapanの方に載ったので歓喜。岡和田さん、有難うございます。いろいろ興味深いのだが、ジャック・ヴァンスを読んでいたのでは、という指摘は両者のファンとしてちょっと想像が膨らむ。『ミレニアム・ピープル』楽しみだなあ。

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‘ガールフレンド’ クレイジーケンバンド

 予約していたクレイジーケンバンドの2年ぶりのシングル、‘ガールフレンド’が到着。マキシシングルでライブでも既に体験した3曲が中心。いやーやっぱイイネ!ちょいと感想。
・ガールフレンド 2年ぶりのシングルにしては若干地味?と最初は思ったが、じわじわくる。前アルバムの‘タオル’系列の曲で、夏らしい空気感がたまらん。♪真夏のお、というあたりや♪強れえつな、といったあたりのコード進行が切なくてね。オヤジでも素敵な思いがしたいんだ!って感じが胸に迫ってきました。
・昼顔 ‘てんやわんやですよ’の♪SundayMonday~のリフレインを曲にしたややお手軽感の漂う曲だがこれが楽しい!♪奥サーン奥サン奥サンってところのアヤしさがいいです。
・山の音 歌謡フレンチなミディアムナンバーといいましょうか、不思議な曲で引出しの多さが光る。♪ダバダーが耳に残る、3曲中一番印象的な曲。湯けむりスナイパーもみてみなきゃ。

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『名探偵 木更津悠也』 麻耶雄嵩

 久々麻耶雄嵩。白幽霊が登場する場で、様々な殺人事件が起こる。それを名探偵・木更津悠也と助手役の香月実朝が解決する4編の連作ミステリ。

「白幽霊」 白幽霊の出るという路地の近くにある、資産家の洋館で主が殺される。入り組んだ家族関係の中、いったい真犯人は。
「禁区」 白幽霊に興味を抱いた高校生たち。物見遊山で出かけたあと、その一人が校内で殺された。果たして幽霊の仕業なのか?
「交換殺人」 妻と大喧嘩をして泥酔した男に、その妻を殺す代わりにある人物を殺してほしいと交換殺人話が持ちかけられる。朝新聞をみるとその人物が殺されていた!このままでは妻が殺されてしまうと男は木更津悠也に依頼をする。(幽霊もいちおう出てくる)
「時間外返却」 鉄道ビデオに写った幽霊。その場所を特定して好奇心で集ったオカルト好きたちが死体を発見する。身許は一人暮らしの女子大生と判明。殺人後間もなく、その血痕がついたレンタルビデオを返却した犯人の意図とは。

 どれも意外な犯人でそこそこ楽しめる、どちらかというと正攻法な連作だなと読後思った。いやだが待てよ、なんか臭うな・・・と思ったら、なーるほどまたけったいな試みをしているのね。相変わらず鈍いから解説を読んでようやく分かったよ。ということで、解説を先に読んじゃ絶対駄目よ!そうするとどうも相当ヒドい真相もあり得そうな・・・。しかしまあ何にしてもいろんな試みをするもんだなこのお方。この実験精神にはホント感服。志の高い文学実験というより、いくぶんアホらしさと大いなる無駄な努力感が漂うところがなんともいい感じなのである。そしてその底に黒光りする底意地の悪さもまた天晴れ。

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日食

 日食の映像、全方位に夕焼けのような空の部分が出来ることや星が出るところはやっぱり感動したな。ダイヤモンドリングの時は、急に光が強くなるから撮影が難しそうだ。

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セミの脱皮

 子供と一緒にセミの脱皮を見た。こちらが小さい頃自然の少ないところに暮らしていたのでちゃんと見た記憶がなかったから、まず脱皮前のセミを見つけられるか不安だった。とりあえずまだセミが多くない今から準備しようと見張っていたら、早速昨日の夕方に遭遇。

Semi1_2 実際はこの前の段階から観察していたが、まだ撮影はしていなかった。そういう意味ではちょっと失敗。最初体が白っぽかったので脱皮に失敗して死んでいるのかと思ってしまった。少し枝を揺らすと動いたので、脱皮中だとようやく分かった。最初に発見した時はもっと大きくのけぞっているような状態だった。次第に色がついて羽が少しずつ伸びて、体がゆっくりと起きてきて、尾の部分も外に出てきた。写真はその後。ある程度羽が伸びてきた段階。








Semi2 羽がさらに伸びてきた。ピンボケは御愛嬌ということで(苦しい)。













Semi3 さらに伸びて。














Semi4 さらに伸びて。













Dscn2287 セミらしくなった。ニイニイゼミでしょうか。最後に紙に折り目をつけるように平らだった羽の両外側が少し腹側に倒れて全体がキュッと細身にしまった感じになる。羽が伸びるところまではイメージ通りだったけど、その最後のところはちょっとした発見だった。アニメの変形ロボットみたいだった、というのは世代のせいですね。やっぱり生で見るもんだなあ。もっとうまく撮んなきゃな。

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おおこれはスゴい!

 サウンドのつくりとか、オーディオとかに真剣に興味を持ったことがない音楽ファンなので、サウンド&レコーディングマガジンなんて立ち読みすらしたことなかったが(読者層はどういったあたりだろうか)。こちら(いつも楽しく読ませていただいてます)のリンクでスゴい特集を発見!ここ30年ぐらいのシンセ・ベースを軸にした音楽展覧会(アーティストの音楽の特徴というより、その有名楽曲のフレーズとなっているのはほんの少し残念だが、ここまでまとめて聴かせてくれるとそれぞれの特徴が非常に分かりやすい)。即座にサウンド&レコーディングマガジン7月号を買ってしまったよ。

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『七回死んだ男』 西澤保彦

 読む本が突然無くなると動揺をして我を失い発作まで起こす活字中毒者は後を絶たないようだが、その境地にはいまだ達していないものの、先日職場に読みかけの本を置き忘れて帰宅途中に読む本が無くなって困った(長距離通勤者なので)。幸いにも本屋が近くにあったので、これまで気になっていたが手をつけていなかった本書を購入した。SFミステリらしいことぐらいしか知らなかったが、おかげで余計なことを考えずに楽しめた。        
 カラフルなトレーナーにちゃんちゃんこというケッタイな格好で行われる親戚一同が揃った新年会で、中心人物たる祖父が頭から血を流して死んでいた。殺人事件!主人公の高校生、久太郎はなんとかしようと思う。実は久太郎、時々ある一日を九回も繰り返すことになるという特異体質で、なんと事件の日にその体質が出てしまったのだ。祖父を救うべく、九回のサイクルでいろいろ試みる久太郎は。
 SFの中で
SFミステリはあんまり読んでいなくて、なんとなく読む前から殺人事件+SF設定というだけで、なんか頭が混乱しそうな気がするし(ただのミステリでも混乱するのに!)、両方の設定のバランスを取るのが難しいんじゃないかと思ってしまうからなのだが、本書は周到に出来ていてわかりやすい。ループする時間を探偵役である久太郎が特権的に様々なやり直しを試みる、というのはミステリで名探偵が真相を明らかにするためにシミュレーションを行うパターンと同じで、基本的にミステリであるわけで、SF的設定の使い方がうまいと思った。ともかく読んでいて、徐々に謎が明かされて後半は畳みかけるようにどんでん返しが決まっていくので気分が良い。コミカルでデフォルメされたキャラクターが多いのは非日常的な設定が使われているので雰囲気にあっているが、その一方で久太郎が高校生なのに年寄りくさいのは特異体質のせいだというのが変な説得力があっておかしい。平凡な高校生が事件を解決しようとして火に油をそそいだりする様子もまた楽しい、コメディタッチのSFミステリである。

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「セカイ、蛮族、ぼく。」 伊藤計劃

 伊藤計劃氏の逝去は単なるいちファンながら辛く、追悼特集のSFマガジンの感想もなかなか書けずにいた。フランケンシュタインの技術が全欧に普及した世界を描く未完の第四長編の冒頭部分、遺稿となってしまった「屍者の帝国」があまりに期待させる出来だっただけになおさらだった。
 そんな折、佐藤亜紀氏の日記で伊藤計劃氏が2007年に同人誌に発表していた短編のことを知った。公開して下さったrandam_butterさん(で、いいのかな)にはもう感謝、感謝である。内容は『虐殺器官』など商業誌で読める諸作でどちらかというとフレイヴァー的に垣間見えたユーモアが前面に立った作品で、早くから作風が確立していることが分かる。短いが十二分に楽しい仕上がりで、ぜひご一読あれ。
 伊藤計劃氏についてはまずHPから読み始めたのだが、その映画批評の素晴らしさに驚かされた。当ブログ主は大した映画視聴歴もないのだが、面白い批評にはそんな経験は無用なのだ。着眼点がユニークで論理展開に説得力があり、文章はシャレが利いている。あまりに面白いので評価の高くない映画まで観て確かめようか、と思わせるくらいだ。書いているうちに思い出した。今でも読めるんだった。読むことが大事なんだ、と今更ながら気づいた。
 

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<幻想と怪奇> ポー生誕200周年 ミステリマガジン2009年8月号 

 夏恒例ミステリマガジンの<幻想と怪奇>はポー特集。大昔SFしか読んでいなかった頃、ポーを読んでよく分からなかった記憶がある程度だが、NHKの特集番組「エドガー・アラン・ポー200年目の疑惑」をみたりして、ようやくながら興味がわいてきた。オマージュ短編について感想。

「ポーとジョーとぼく」ドン・ウィンズロウ 授業もろくに出ない落第すれすれの主人公はポーの作品をきっかけに退職間近の老女性教師と連日ランチを食べることになる。劣等生の少年と話のわかる先生、というのも普遍的に心を動かされるパターンだな。小品だけどいいです。
「春の月見」S・J・ローザン 美術館長をしている友人が偽の仏像をつかまされた。オーナーにそのことがばれる前に、なんとか解決したい美術品調査専門探偵。偽美術品をめぐる知恵比べの話。美術商の商売とコレクター気質の兼ね合いみたいなところがポイントになっている。不勉強なんでよくあることだが、小ネタとして登場する川瀬巴水なんて全然知らなかった(wikiによると海外で人気があるらしい)。
「ネヴァーモア」トマス・H・クック ユダヤのルーツを捨てた父親とラビになった息子。疎遠だった二人は、父に死期が迫ったたため病院で面会するようになり、やがて息子は積年の父の謎について問いただすが。クックは初読。正統派人間ドラマミステリって感じ。「告げ口心臓」がモティーフとか。読まなきゃなあ。 

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